ワトルズの教え~「引き寄せの法則」の原点

100年前の「引き寄せの法則」の原点となる教えを実践することで、思い通りの人生を歩んでいます。それが「ワトルズの教え」です。その教えをたくさんの人に知ってもらうために実践したこと等を書いていきます!このブログで誰かの人生が良くなれば幸いです。

稲盛和夫さんの思想に見る「ワトルズの教え」

こんにちは!「ワトルズの教え」の伝道師、金井戸隆(かねいどたかし)です。

 

私は毎日、10冊ぐらいの書籍を同時進行で少しづつ読んでいるのですが、その中に故・稲盛和夫さんの著作が入るようになりました。

 

稲盛さんといえば、京セラやKDDIの創設者で、晩年には日本航空の再建に貢献した、企業経営の神様のような人です。

 

前回、三國清三さんの著書を読んで、ブログを書かせていただきましたが、他にも何か道を究めた人の著作を読んでみたいと思い、稲盛さんの本に行きついたという感じなんですね。

 

稲盛和夫さんは、鹿児島大学を卒業後、折からの不景気でなかなか就職に就けませんでしたが、大学の先生のツテでなんとか仕事を得ました。

 

でも、そこはいつ倒産してもおかしくない赤字経営の会社でした。

 

給料の遅配も当たり前で、仲間は次々に辞めていきます。

 

稲盛さんもそうしたいと思うのですが、タイミングが合わず、結局ここで懸命に働くことを決意します。

 

腹をくくった稲盛さんはそこで、セラミックの研究に没頭します。

 

研究している人が会社にはいなかった為、誰からもアドバイスをもらうことはできませんでしたが、寝食を惜しんで試行錯誤を繰り返した結果、稲盛さんは新しい材料を作ることに成功します。

 

そんな経験から、稲盛さんは京セラを創業させていくのですが、その過程で学んだ生き方や考えたかをたくさんの著書に記しており、その思想はたくさんの経営者や社会人に影響を与えました。

 

私も今、稲盛さんの著書を次から次に読んでおり、とても感銘を受けています。

 

それはなぜかというと、実は、稲盛和夫さんの思想がウォレス・ワトルズの思想と酷似しているからなんです。

 

これは驚きでした。

 

日本経済で名を馳せた人物が、アメリカのニューソート思想家と同じことを言っていることに感動しました。そして、それと同時に「ワトルズの教え」の素晴らしさをあらためて認識するにいたりました。

 

今回は、その思想の類似点について書きたいと思います。

 

稲盛和夫さん

 

◆仕事の重要性

 

稲盛さんは、「働く」ことの大切さを強調しています。

 

働くことで、人は成長し学んでいくと書かれています。

 

それでは、人格を練り、魂を磨くには具体的にはそうすればいいのでしょうか。山にこもったり、滝に打たれたりなどの何か特別な修行が必要なのでしょうか。そんなことはありません。むしろ、この俗なる世界で日々懸命に働くことが何よりも大事なのです。『生き方』(稲盛和夫著 サンマーク出版)より抜粋

 

 

一方、ワトルズもなりたい自分になるためには、今の仕事で成長しなければならないと言っています。

 

 過去の手違いから、あなたが望まない仕事や環境に身を置いたとしても、当面の間は気に入らない仕事を続けなければなりません。今の仕事はやりたいことを可能にする手段だと思って、仕事がなるべく楽しめるようにしてください。

 今の仕事が合わないと感じていても、急いでほかの仕事に移るようなことはしないでください。仕事や環境を変えるには、たいてい、あなた自身が成長するのがいちばんよい方法です。『富を手にする「ただひとつ」の法則』(ウォレス D.ワトルズ著 サンマーク出版)より抜粋

 

 

両者ともに仕事を、ただお金を稼ぐという行為というだけでなく、自己成長を促してくれるものだととらえているんですね。

 

私は、情緒障害から仕事を1年以上継続できず、職場を転々とする日々を20年以上続けていました。

 

その間、私は何者にもなれることができず、自分に自信がなく、常に悶々としていました。

 

しかし、その障害が判明し、治療を続けながら、同じ職場で何年も働くことで、私は、自分のことを知り、わずかながら自己成長することができたんですね。

 

今こうして、「ワトルズの教え」を普及させることを仕事にするべく、フリーランスとして働けているのは、それとは全く畑違いではありましたが、従事している仕事を精一杯やったからだと思っています。

 

仕事とは人生そのものであると言っても過言ではないと思います。

 

仕事が人を成長させるんですね!

 

◆イメージできることは、実現する

 

稲盛さんは、強い願望はしっかりイメージすることで実現するといいます。

 

すみずみまで明瞭にイメージできたことは間違いなく成就するのです。すなわち見えるものはできるし、見えないものはできない。したがって、こうありたいと願ったなら、あとはすさまじいばかりの強さでその思いを凝縮して、強烈な願望へと高め、成功のイメージを克明に目の前に「見える」ところまでもっていくことが大切になってきます。

『生き方』(稲盛和夫著 サンマーク出版)より抜粋

 

 

ワトルズも青写真という言葉を使って、同じようなことを言っています。

 

 自分がどうありたいかを決めたなら、創造力を駆使して青写真をつくってください。その青写真を、まるですでに起こっていることであるかのように、あなた自身についての真実であるかのように扱い、それを信じるのです。『「思い」と「実現」の法則』(ウォレス D.ワトルズ著 イーストプレス

 

実は、この他にも「宇宙に意思がある」というような考え方など、稲盛さんとワトルズには、共通した主張があります。

 

でも、実はよく調べてみると、それは不思議ではないんですね。

 

自己啓発講演家の中村天風の影響を、稲盛さんは受けているようで、この中村天風が影響を受けたのが、ワトルズの思想であるニューソートの思想だったんですね。

 

これで、いかにニューソート思想が日本の実業家に影響を与えているかがよく分かりますね。