こんにちは!「ワトルズの教え」の伝道師、金井戸隆(かねいどたかし)です。
以前勤めていた住宅リフォーム会社の社長のお話しで、とても印象深い話があります。
それは、その社長がある大手の引っ越し会社で営業マンとして働いていた時の話です。
社長は当時、引っ越し会社の営業マンとして、全国で2位という売り上げを叩き出していたそうです。
全国で2位というとなかなかのものです。
ただ残念なことに、そのサラリーはとにかく稼ぎたいという一心で頑張っていた社長にとっては、ぜんぜん納得できない額だったそうです。
全国2位という業績を出しても、月給30万円に毛が生えたぐらいの金額だったらしいのです。
社長は、ある日、退職の意思があることを会社に伝えます。
ただ、そこは全国2位の営業マン。
本社から役員が来て、社長の引き留めに入ります。
でも、その役員も社長の話をしっかり聞いて、引き留められないと思い、早々に帰っていきました。
社長は、何と言ったのか?
今の給料では満足できない。もっと稼ぎたいと言ったそうです。
◆「ワトルズの教え」の素晴らしいところ
ウォレス・ワトルズは、『富を手にする「ただひとつ」の法則』(フォレスト出版)の中で、豊かになるためには、今の仕事を頑張ることが大切だと書いています。
今よりもっと、豊かになるためのチャンスは誰にでも十分与えられていると述べ、その上で今従事している仕事で、もらう対価以上に利益を与えるような業務をしなさいと言っています。
何だか聞くと拍子抜けしそうな、ノウハウですよね。
昔の私なら、そうとう落胆したと思うのですが、今ならその真意が分かります。
以前の私が、お金に恵まれていなかったことは、これまでに書いた通りです。
その時は、仕事に就いていても、「俺のいる場所はここじゃない」とまだ見えない未来ばかりを夢見て、その時就いていた仕事を大切に思っていませんでした。
でも、前職のお金に恵まれるようになった会社では、「ワトルズの教え」を知り、そこでの社長のアドバイスもあり、ひたむきに働きました。
ワトルズが言う、「対価以上に相手に利益を与える」という教えを守るため、いつも自分はサラリー以上の仕事をしているか、気を付けていましたね。
例えば、これは自分のする業務じゃないと思っても、積極的にやりましたし、会社の空気をよくするために笑顔を絶やさず、雰囲気作りのための努力をしていました。
ワトルズは、そうすると自身が大きなって、その会社に入りきれなくなりチャンスが来ると言いました。
私は、営業の数字を伸ばしたのですが、それにより役職を与えられ、営業以外の様々な経験をし、いろんな人と仕事をすることになったんですね。
実は、その中で、人前でレクチャーし人の心を動かす面白さを知り、「ワトルズの教え」を普及する仕事がしたいと思うようになったんですね。
つまり、会社で与えられるサラリー以上に会社にメリットを与えようとする行為が、自ずと自分を成長させ、次のステップが見えるようになったという訳です。
私は、たまたま違う業種で次のステップが見つかったので、退職に至りましたが、これが会社内で次のステップに上がるという選択につながることもあります。
◆次のステップに上がるために
冒頭に述べた社長の話も同様です。
社長が、ただただ収入が上がることだけを考え、その時従事していた引っ越しの営業をおろそかにしていれば、今の社長はなかったのではないでしょうか。
引っ越しの仕事で誰もが認める業績を出し、そこに入りきれないほど大きくなった。
だから、上司は引き留められず、社長は入りきれなくなった会社から次のステップに上がっていったと思うのです。
昔、俳優の唐沢寿明さんが、テレビで「売れていない時、ショッカーの戦闘員役をやっていたけれど、なんでこんなことをしないといけないんだと思ったことは一度もなかった」と言っていました。
唐沢さんは、ショッカーの戦闘員役をもらうギャラ以上に頑張っていたんでしょうね。
だから、今の唐沢さんがあるんだと思います。
YouTuberの櫻庭露樹さんは、「頼まれごとは運が運ばれてくるチャンス」だと言います。
仕事で頼まれることはチャンスです。
でも、頼まれやすい人柄で、それだけの能力と余力があると思われなければ、頼まれはしません。
頼まれごとを私の仕事じゃないと断ってしまっては、それだけのことです。
あなたは、頼まれごとをされていますか?
さあ、今日から、もらうサラリー以上の仕事をしましょうよ。