ワトラーをはじめ、当ブログへお立ち寄り下さった皆さん、おはようございます!
ワトルズの教えの伝道師、金井戸隆(かねいどたかし)です。
今回は、『高潔な人になる科学』からお話しをさせて頂きます。なお、本文中の訳語や引用は、私の愛読書の『「思い」と「実現」の法則』(ぎんが文庫堂 佐藤富雄 監訳)から抜粋しています。
私が現在所属している会社の社長はとてもユニークな人です。
例えば、皆さんが朝(夜中の)3時に目が覚めたとします。
あなたなら、どうしますか?
まぁ、私でしたら、時計を見て「まだこんな時間か」と思って、また眠りに就くでしょうね。
みなさんも大体そんなところではありませか。
ですが、私の会社の社長は、ここで目が覚めたのも何かの意味があると思って、起きるんだそうです。そして、やるべきことをその時間にやってしまうとのことでした。
また、社長は、約束ごとを基本的に先約優先にしているので、決まったことは安易に変更しませんが、そのルールから逸脱しなければ、お願い事は大概聞いてくれます。
なぜそうなのかと尋ねると、頼み事も自分に何かを与えてくれる意味があるものなので、基本的には頼まれたら、「はい」か「イエス」しか答えないつもりだと言っていました。
ワトルズの思想はニューソートのひとつだと以前お話ししました。
ニューソートは、一部のキリスト教の考え方である禁欲主義に異を唱え、神は人格化しておらず、宇宙のエネルギーのような存在であるとイメージされ、「大霊」や「偉大な心」などと呼ばれ、人間に内包されているという考え方をもっています。
ワトルズは、『高潔な人になる科学』の中でこう語っています。
〈大いなるもの〉になかに、ある知性が存在し、人間という〈意識をもつ物質〉のなかにも別の知性が存在する、などということはありません。人間も神とともに〈根源的な物質〉のひとつなのです。
したがって、神になかにあるあらゆる才能や力、可能性は、人間のなかにもあります。二、三の特別な人間のなかだけではなく、誰のなかにでもあります。
人間のなかにある〈力の原理〉とは、人間そのものであり、人間は神と同じ存在なのです。
『「思い」と「実現」の法則』(ぎんが文庫堂 佐藤富雄 監訳)
ワトルズの教え:18.すべてのことに意味があると考える
でも、私は、神が内包されているにもかかわらず、たくさん失敗しますし、愚かで間違ったことばかりをしてしまいます。
それはなぜでしょうか?
ワトルズは、こうも言っています。
人間は「原物質」であり、みずからの内にあらゆる力と可能性をもっていますが、その意識には限界があります。知るべきことのすべてを知っているわけではないため、過ちも犯します。
それを防ぐには、みずからの心を、外にある大いなるもの、すべてを知っている存在と一体化させなくてはなりません。つねに〈偉大な心〉とともにあることを意識しなくてはならないのです。
人間のまわりには、つねにその人をとりまく偉大な心が存在します。それは、息をするよりももっと自然であり、手足よりも身近な存在です。
『「思い」と「実現」の法則』(ぎんが文庫堂 佐藤富雄 監訳)
この偉大な心は、先史時代の天変地異から、今この瞬間にどこかで起きている些細な出来事までの全てを知っており、過去、現在、未来にいたるまでの知るべきことを熟知した状態で、私たち人間を包んでいるとワトルズは言っています。
つまり、全てを熟知した大いなる叡智が、私たちと共にあるということなのです。だからこそ、私たちはこの叡智が知っていることをも知ることができるとワトルズは述べています。
先述した社長が、目が覚めた時間に起きてすべきことをするのも、どこかこんな目に見えない叡智からのメッセージを大切にしているからなのかもしれません。
頼まれごとを出来る限り引き受けるのも、人知を超えた何かがメリットのあることを勧めてくれているととらえているのでしょう。
私の経験 ~ 結果に一喜一憂していた私
私がずっと営業をしてきたことは、これまで書いてきた通りです。
当然、営業なので、その良し悪しは結果で判断されます。
成果があれば嬉しいですし、なければ落ち込みます。
私はこれまで、成績だけを追ってきました。それが収入と直結するからです。
ですから、契約してくれる人には親切な対応をして、そうでない人には、それなりの対応をしていました。
ですが、契約という成果は営業する時間と比例するので、契約したお客様から、契約につながらない頼みごとをされると損をしたと思っていました。こんなことで時間をとられたくないとかなり消極的でした。
でも契約を取り消されては困るので、嫌々対応をやっていました。
また理不尽な要求をするお客様にも、キャンセルされては困るので、平身低頭して理不尽なことも吞んでいました。
結果だけを見ていた営業時代、その頃は結果に一喜一憂するだけで、全く仕事が楽しくなかった時代でした。
私の実践 ~ 起こったことに意味を見出した私
現在の会社に入社し、ワトルズの教えを実践するようになると、収入も増えたのですが、仕事に取り組む姿勢も変わってきました。
まずは、ひとつの契約にかかわるすべての人に感謝するようになっていました。
その中でも特にお客様には、とても感謝し、契約を頂いたご縁だと思うようにしました。
ご縁だと思うと、何かこのお客様とのつながりは、私にとって意味があるのだと思うようになりました。
最近こんなことがありました。
リフォームを下さった高齢の女性の方から、私あてに連絡が入りました。
「ごめんね。金井戸さん、仕事とは違うけど、2階の照明の電球を替えようとしたんだけどね、届かなくって、椅子に乗ってやろうとしたら、椅子から落ちちゃって。」
「えーっ、大丈夫ですか?」
「うん、ケガはなかったんだけど、電球を替える仕事とかもしてくれますかね?」
「もちろんですよ。近くにいないときは、すぐに行けませんが、急がなくていい時は何でもいいのでとりあえず声をかけて下さい。もう危ないことはしたらいけませんよ。」
「そうやねぇ。」
そんなやりとりをしました。
たまたま近くにいて、時間があったので私はすぐに向かいました。これも宇宙の叡智が引き合わせてくれたものなのです。
結局訪問すると、電球を替えるだけだったので拍子抜けするほどあっという間に解決しました。
差し出そうとするお金を丁寧にお断りすると、お客様から、「金井戸さん、ありがとう!本当に助かった」というお礼と共に冷たいジュースを頂きました。
この時の気持ちは、何とも言えず清々しく、逆にお客様にお礼を言いたいぐらいでした。
現在の仕事を続けて5年以上が経ち、私にはこういったお付き合いをしてくださるお客様がたくさんできました。私のような者に心を許してくださる方たちです。
台風がくると朝5時から私の携帯に電話を入れ、「雨漏りしたので助けて」と誰よりも先に私を思い出し、連絡を下さる人たちです。
私は収入を超えた仕事への楽しさを感じています。
では収入と直結していないかというとそうでもないのです。
先日私が双極性障害により長期の休みを取った時、成果がいつもの月と大きく変わらなったのは、これらのお客様から仕事依頼が集中したからでした。
ちなみに私は、理不尽な要求をするお客様には、丁寧にお断りをし、ご縁がなかったと思って、自らお客様に契約を見直すように申し出ます。
身に降りかかることに一喜一憂せず、そこに意味があると考えて行動することで、私は人生が豊かになりました。
そして、そこから何かを学び取ることで、自分自身が成長できたと実感しています。
今回は、ここまでです。コメントを頂くと嬉しいです!
宇宙の叡智とワトラーの皆さん、そして最後まで読んで下さったあなたに感謝します!