ワトラーの皆さん、こんにちは!「ワトルズの教え」の伝道師、金井戸隆(かねいどたかし)です。
今回は、『お金持ちになる科学』からお話をさせて頂きます。なお、本文中の訳語や引用は、私の愛読書の『富を「引き寄せる」科学的法則」(角川文庫 山川紘矢+山川亜希子=訳)から抜粋しております。
さて、前回は「ワトルズの教え」の中から、基本原則を述べました。
ここでおさらいで、もう一度、基本原則を書きだします。
一、この世に存在するすべての ものは「思考する物質」から作られています。その「思考する物質」は、その原始の状態において、宇宙空間のすみずみまで広がり、浸透し、宇宙全体に充満しています。
二、この「思考する物質」(宇宙)の中に生まれる思考は、その思考が思い描いたとおりのものを作り出します。
三、人はさまざまなものを考え、それを「思考する物質」(宇宙)へと発信することによって、それを形あるものとして生み出すことができます。
『富を「引き寄せる」科学的法則」(角川文庫 山川紘矢+山川亜希子=訳)
これが、私たちが思い描いた通りになるノウハウなのですが、思考を宇宙に発信するだけでいいと言われると拍子抜けしませんか?
そんなに世の中甘くない!お金持ちになるのには、何かを犠牲にしないといけない、死ぬほど働かなくては、たくさんのお金は入らないとか、そんなイメージはありませんか?
実は、そういうイメージが、私たちの成功を妨げているようです。
ワトルズの教え:11.お金持ちになることを宇宙(神様)は望んでいると心得る
庭のお手入れをする方はよく分かると思いますが、雑草って、抜いても抜いてもすぐに生えてきませんか?
草引きを放っておくと、恐ろしいぐらい雑草って、増えて伸びますよね。
雑草に限らず、一粒の種が、芽を出すと、それはいずれ花を咲かせたり、実をならせたりします。そして、さらにたくさんの芽を出させ、たくさん群生するようになります。
昆虫や動物もそうです。種を増やし、さらに増加していきます。
この増大すること繫栄することは自然の摂理であり、宇宙が当然のように神羅万象すべてのものに与えた権利なのです。
私たちが、もっとおいしいものを食べたい、もっと刺激的な体験をしたい、もっと安心安全な生活をしたいと思うのは自然なことなんですね。
ただ人間の場合、それらの欲望を満足させるためには、お金が必要になります。
宇宙(神様)は、生き物が繫栄するために水や空気などを与えました。
それと同じように、さらに人間が繁栄するように、宇宙(神様)は、その手段であるお金が、たくさん人に渡っていくことを望んでいるとワトルズは言っています。
つまり、宇宙(神様)は、だれひとり例外なく、お金持ちになることを願っているとワトルズは言っているのです。
あなたがお金持ちになることを神は願っています。それは、あなたが多くのものを持てば、神はあなたを通して、自身をよりいっそう豊かに表現できるからです。あなたが資力に恵まれていればいるほど、神はあなたを通して自己を表現できるのです。
『富を「引き寄せる」科学的法則」(角川文庫 山川紘矢+山川亜希子=訳)
そして、ワトルズはお金持ちになるには、その目的が万物の目的と調和しないければならないと言っています。
では、万物の目的とはなんぞやということになります。
それは、私たちが、お金持ちになることで、身体・知性・感情をバランスよく満足させることだと、ワトルズは述べています。
あなたがお金持ちになりたいのは、必要な時に、食べたり、飲んだり、楽しんだりすることができるようになるためです。美しいものに囲まれ、外国へ旅行し、心に糧を与え、知性を伸ばすためです。隣人を愛し、人々に親切にし、世界中の人々が真実に目覚める手助けをするためです。
『富を「引き寄せる」科学的法則」(角川文庫 山川紘矢+山川亜希子=訳)
そして、この条件として、陥ってはならない2つのことを上げています。
ひとつめは、競争して、誰かのものを奪おうとすること。
ふたつめは、自己犠牲をすることです。
私の経験 ~ ワトルズの教えを知る前の私
20年以上訪問販売営業に携わってきたことは、これまでにお伝えした通りですが、私は、その20年間は、お金に恵まれていませんでした。
その頃の私は、競争心の塊でした。もともと訪問販売の会社は社員を競わせることでモチベーションを上げさせるようにしているところが多いので、私もその類に漏れず、しっかりレースを走っていました。
競争ですから、負けてはいけません。
そうなると、やはり、ライバルの業績は歓迎できないものになります。同僚が、成果をあげると一応、「おめでとう!」と一緒に喜んでいるフリをするのですが、内心はキャンセルになれと思ってましたね。怖いですね。
でも、実はそんな気持ちになる自分が嫌でした。やっぱり、自分が小さいなぁと思ってました。
ただ、そんな訪問販売会社には、矛盾した倫理観がありました。それは、「自分のことだけを考えるのはやましい」と言うのです。
後輩や同僚が、低迷している時に助けないのは、おかしいと言います。それは、確かにそうです。その考えは間違っていません。
そこで、会社が称賛するのは、自分の時間を使って、低迷している人に数字を作ってあげたり、自身の数字を付けてあげたりすることでした。これをすると、美談のように語り、そうした人を高評価するのです。
ただ、助けられた人が、その後劇的に成長するようなことは、ありませんでしたし、むしろ退職して、数字をやらなければよかったと思うことの方が多かったという印象です。
私の実践 ~ ワトルズの教えを知った後の私
現在の会社に入ってからは、それまでの考え方や行動を変えました。
現在の会社でも、会社のシステムとして、当然競争原理は働いています。
しかし、私はそれを無視することに決めました。
そもそも、同僚がいい成績を収めたからといって、私の業績が下がる訳ではありません。私がなにか搾取される訳ではないのです。
むしろ、みんながいい成績を収めれば、会社は繁栄し、私自身も恩恵を受けることになるのです。
そう思うと、気が楽になり、仕事そのものが楽しくなりました。
また、後輩や同僚に自己犠牲するかのように、自分の時間を必要以上人に使うのをやめました。その代わりに、彼らの時間を使ってもらうことで進歩するようにしてもらいました。
例えば、同行してもらい、私の仕事を見てもらうだとか、朝早く来て、ロールプレイングを一緒にすることで、スキルを磨いてもらうようなことをしたのです。
これは、一見私の時間を使っているようですが、教えることで私が学ぶことも多いのです。まさに、WIN-WINですね。
それから、必ず私の給料明細を見てもらうようにしました。
以前は自慢しているようで嫌いだったのですが、誰でもイメージして行動すれば、同じ結果が出ると分かると特別なことではないので、その人の為に見せるようになりました。
実際にもらっている額を見て、「自分もこれぐらいは稼げるんだ。」「こんな風になりたい。」と思ってもらうようにです。
収入が上がったことで、生活や人生がいかに変わったかの話も積極的にしています。それが、その人の将来のいいイメージにつながればいいと思っているからです。
そんなことをしていると、これまで低迷していた後輩や同僚が力を付けて伸びてきました。なにより、仕事を楽しそうにやっているのが嬉しいですね。
今回のまとめ
- 宇宙(神様)は、自分がお金持ちになることを願っていると心得る。
- 身体・知性・感情をバランスよく満たすためにお金持ちになることを望む。
- 競争者ではなく、創造者になる。
- 極端な愛他主義は、極端な利己主義と変わらないと心得る。
今回はここまでです。あなたの感想をお聞かせください!
宇宙の叡智とワトラーの皆さん、そして最後まで読んでくださったあなたに感謝します!