ワトルズの教え~双極性障害の私が2年半で年収1000万円になった話とこれからの話

双極性障害があり、困窮していた私が100年以上も前に書かれた書籍を読み込み、実践することで経済的にも豊かになり、幸せになった話をときには楽しく、ときには大真面目に書いていきます。

ワトルズの教えから見る才能 ~ 映画「すばらしき世界」 役所広司さん

こんにちは!ワトルズの教えの伝道師、金井戸隆(かねいどたかし)です。

 

今回は、ウォレス・ワトルズが著書の中で語っている、神が、自らの楽しみを表現しようと見出した才能を、私が「ワトルズの教えから見る才能」と勝手に銘打って、その神がかっている才能を紹介するシリーズ第二弾となります。

 

今回のその神がかった才能の持ち主は、映画「すばらしき世界」の役所広司さんです。

 

映画「すばらしき世界」は来年のアカデミー賞候補?

映画「すばらしき世界」は、「ゆれる」や「永い言い訳」を手がけた西川美和監督の2021年に公開された作品です。直木賞作家の佐木隆三氏が書いた「身分帳」を原案にして制作されました。

 

ストーリーは、13年ぶりに刑務所から主人公・三上が出所したところから始まります。人生のほとんどを裏社会と刑務所で過ごした三上は、今度こそは堅気になることを誓います。物語は彼を見守る周囲の人間とのかかわりとなかなか堅気の世界に馴染めない三上の姿を時にはユーモラスに、時には物悲しく描きます。

 

上映直後から早くもアカデミー賞候補との呼び声が高い、この作品ですが、鑑賞後もいろいろ考えさせられる良質の作品でした。今のところ、私の来年の日本アカデミー賞の最優秀作品賞の第一候補です。

 

役所広司さんは、演技がうまいっていうレベルなのか?

その主人公の三上を演じているのが、俳優の役所広司さんです。俳優仲代達矢さんが主宰する無名塾出身の役所広司さん、その芝居の素晴らしさは、誰も疑わないでしょう。

 

私も映画「キツツキと雨」の役所広司さんが大好きで、もう何度も見ています。この映画では、きこりの役を演じているのですが、冒頭から、長年きこりをやっていると思われるたたずまいで登場するんです。汗の拭き方や水筒でお茶を飲むしぐさなどが、いちいちベテランのきこりなんですね。もうこうなると演技がうまいというより、役と同化しているという域に入っています。役そのものになっているという感じで、こうなると芝居も神がかっています。

 

映画「すばらしき世界」の役所広司さん

では、映画「すばらしき世界」の役所広司さんはというと、まさにこの演技力がなければ、この映画は成立しなかったと思います。ここからは、少しネタバレをするので、まだ映画を未鑑賞の方はご遠慮ください!

 

アパートで堅気の生活を始めた三上が、部屋の前にゴミを置いている住民に注意する場面があります。堅気になろうと決意している三上なので、その注意を促す言葉は、波風を立てないように気を付けているのが分かります(それが分かる演技も素晴らしいです)。ただ、そこに居合わせたチンピラ風情の男の物言いで、三上のスイッチが入ります。その時の啖呵を切る台詞回しが秀逸なんです。よくやくざ映画で、「なんじゃい、われえ!」「ぶち殺すぞ、われえ!」みたいなステレオタイプな台詞回しがありますが、役所広司さん演じる三上は、そうではありません。とても昭和チックで、一匹狼で生きてきたような古いタイプのヤクザを彷彿とさせるのです。品がそこまで悪くはないのに、怒らせてしまったことに恐怖を感じさせる、強い意志が見え隠れする、その台詞回しに私は鳥肌が立ちました。

 

また、映画の終盤で子供とサッカーをする場面があります。シュートを決めてガッツポーズをする三上ですが、急に子供の足元に突っ伏して嗚咽するシーンがあります。なぜそんな感情になっているかは、映画を見れば分かりますが、このシーン、私は相当泣きました。ただ、その泣き方が物語を見て泣くそれとは違い、まるで事情を知る知人の涙にもらい泣きするような感情でした。このシーンは西川監督の演出の妙とそれをよく理解して演じた役者・役所さんの才能が融合してできた名シーンだと思います。

 

ネタバレはここまでです!

 

 

それらのような役所広司さんの同化した演技が、この映画の中では、随所に見られます。そんな役所さんの演技をこの映画で共演した俳優の六角精児さんは、「役所さんの演技は凄すぎて勉強にならなかった」とユーモアと敬意を込めて、そう表しています。同業の方にそう言わしめる役所広司さん、まさに神が認める才能ではないでしょうか。

 

4度目の最優秀主演男優賞受賞はあるか?

日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞に3度受賞してる役所広司さん。3度目の受賞は、映画「孤狼の血」でのヤクザのような刑事役での受賞でした。広島弁を流暢に使いまわす、そのヤクザっぷりに小気味良さを感じました。ただ、このヤクザっぽさと「すばらしき世界」のヤクザっぽさは全く違います。この人なら、この言葉をこんなリズムとイントネーションでしゃべるんだろうなと自然と受け入れられる言い回しで、役所さんは話すのです。私は役所広司さんが来年のアカデミー賞で4度目の最優秀主演男優賞を受賞することは、十分あり得ると思います。

 

今回は、役所広司さんの演技力を「ワトルズの教えに見る才能」として論じさせて頂きました。最後まで、読んで下さりありがとうございます!あなたの役所広司さんの演技力に対する意見があれば、コメント欄に寄せてください。

 

それでは、よいゴールデンウィークを!

 

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kotoshotenさんに依頼したイラスト。「すばらしき世界」のポスターに寄せずに、kotoshotenさんのタッチで描いて下さいとお願いしました。

 

宇宙の叡智に感謝します!