借金の依頼
一緒に仕事をしているYさんから電話がありました。
Yさんとは、3ヵ月前から一緒にオール電化の営業をしています。
Yさんの要件は、余裕があるなら、知人にお金を50万円貸して欲しいとのことでした。
返済は毎月5万円を1年間払うとのことでした。利息は10万円ということになります。
私は、お金はすべて妻に渡しているので、自由になるお金がないことを理由にして、やんわりとお断りしました。実際はそうではありません。
Yさんが保証人になるとも言われていたのですが、そもそも私は、お金を必要としている方との面識がありません。
借金の目的は、借主がマージャン店を経営するための営業許可書を取得するのに、必要なお金が足りないからだということでした。
結局お金を貸すことはきっちりお断りしたのですが、私は思うことがあり、今回はこのことを書いていきたいと思います。
お金にまつわる悪い縁は断ち切らねばならない
結論から言うと、私はただ単にお金を貸すのを嫌がったのではなく、Yさんも借主の方もお金に対する考え方や習慣が悪い人達で、私はそういう方たちとつながることを避けているのです。
Yさんは、そもそも20年以上も昔、私が幼児教材の訪問販売営業をしている時の上司でした。
Yさんは、当時全社で売り当げNo.1を10年間獲得しており、高額の年収を稼ぎ、会社では伝説のような方でした。当時は私も憧れ、尊敬していました。
Yさんは、売れない営業マンだった私をとても可愛がってくれました。
Yさんが教えてくれた、「勝利の女神に微笑んでもらうためには、謙虚で素直で、人にエネルギーと栄養素を与える人にならなければいけない」という言葉は、今でも私の座右の銘のひとつとなっています。
そんなYさんも時が経ち、その会社の幼児教材部門が衰退してなくなるとフリーランスになり、当時とても流行っていたオール電化の営業をすることになりました。
そこは伝説の営業マンだったYさん、沢山の顧客様を獲得したようです。1本契約した時のインセンティブは数十万もあったらしく、収入もよかったようです。
ただここで、サラリーマン時代には抑制がかかっていたYさんの悪癖が、ぬっと顔を出します。
Yさんはパチンコやスロットが大好きで、それにハマってしまうのです。
営業力があるので、やればいつでも売れるのですが、そんな安心感がYさんを仕事をしない習慣に追いやってしまいました。
どういう流れで借金が増えたのかは聞いたことはありませんが、恐らく、仕事をせず、ギャンブルにハマることでお金が足りなくなり、はじめは少額だった借金が次第にかさんでいったことは容易に想像がつきます。
結局、今ではYさんは、ブラックリストに載り、お金を銀行などから借りることが出来ず、金利を高くとる金貸しからの借金をたくさん抱えており、とてもダークな世界で生きるようになりました。
にもかかわらず、今でも仕事はお金が必要な時に営業を少しやっては稼ぎ、それ以外は日中からギャンブルをやっている毎日です。
私はそんなYさんにオール電化のニーズがある方のアポイントを取る仕事をしています。Yさんはそのお客様の所に行き、クロージングをして、そこで得たインセンティブを私とYさんで折半しているのです。
ただ、私はそこまでの関係にとどめています。
それはなぜか?
お金に関して真っ当な生き方をしていない人とは縁を結ばない方が良いからです。
一生懸命に働いて、お金に対して正直な習慣をもっているのだけれど、なかなかお金に恵まれない人とは違います。そういう方との縁を切る必要はありません。そんな人は、お金への考え方や習慣を変えていけば、いずれお金との良縁が出来てきます。むしろ手を差し伸べられる範囲で手を差し伸べてあげればよいでしょう。
でも、働かない、借金は返さない、仕事に必要な資金が銀行から借りれない、電話一本でお金を借りようとする、そんな人とは、手を差し伸べてやるどころか、そもそもご縁を結ばない方がよいでしょう。
冷たいようですが、そんな世界とつながると自分の金運もたちどころに濁ってしまうので、縁はきっぱりと断ち切りましょう。
私は、「お金がない」としょっちゅう行っている人や、「貧乏くさいこと」が大嫌いです。ここで言う「貧乏くさいこと」というのは、節約をするような意味合いではなく、例えば、プライベートで使用して得た領収書を会社に提出してお金を得るというようなセコイ不正を指します。
私は、金運を逃さないために、そんなものとは縁を結ばないようにしています。
得られる教訓
ここで話をまとめたいと思います。
お金とのご縁を得るには、やはり一生懸命に働くことが大切です。
そして、働いて得た収入から、決まった割合で、貯金をし、返済に充てる額を残し、余ったお金で生活することが大切なんですね。
不思議なことに生活で必要なお金は、一定ではなく、自分が使えると思う額とつり合ってきます。
例えば、15万円で生活していけると思っていても、20万円持っていれば、生活費は20万円かかるようになってしまうのです。
私達が必要だと思う経費と本当に必要な経費とは必ず違ってくるのです。だから、そこを混同しないようにしなければなりません。
またお金に対し、不誠実な悪い習慣を持ってはいけませんし、そんな習慣を持つ人とは付き合ってはいけません。
これらは、年収300万円未満で、悪いお金の習慣を持っていた私が、習慣をあらためて、年収1000万円を超えるようになって、特に思ったことなのです。